皮膚
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キツネノボタン (Ranμnculus silerifolius) による接触皮膚炎の2例
渡辺 晴二筏 さやか柳原 誠石崎 宏
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2000 年 42 巻 4 号 p. 405-409

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抄録

キツネノボタンによる接触皮膚炎の2例を報告した。症例1は65歳, 女性。左膝関節痛に対し塩揉み, 水洗したキツネノボタンを患部に貼付した。貼付2時間後, 貼付部位に一致して紅斑を認めた。症例2は71歳, 男性 (症例1の義兄)。両足関節痛に対し, 症例1と同様にキツネノボタンを患部に貼付。貼付1.5時間後に貼付部の痛み, 灼熱感を認めた。2症例とも受診後, 0.05%フルオシノニド含有軟膏, 亜鉛華単軟膏の重層法を行い, 症例1は2週間後に治癒, 症例2は潰瘍化したが, 4週間後に治癒した。キンポウゲ科植物4種を用いた健常人におけるpatchtestではキツネノボタン, ウマノアシガタ, タガラシ貼付部位でIRであった。組織学的に表皮上層の細胞では核の濃縮, 下層の細胞では核の消失, 真皮浅層では血管周囲性のリンパ球浸潤を認めた。

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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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