皮膚
Online ISSN : 1884-541X
Print ISSN : 0018-1390
ISSN-L : 0018-1390
類天疱瘡IgG subclassがケラチノサイトの膜脂質の流動性に及ぼす影響について
鈴木 正之中川 秀巳原田 重徳吉塚 直伸矢尾板 英夫
著者情報
キーワード: 類天疱瘡, 膜流動性
ジャーナル フリー

2001 年 43 巻 4-5 号 p. 197-201

詳細
抄録

我々はこれまでに水疱性類天疱瘡 (BP) IgG抗体が抗原に結合した後に有棘細胞の細胞膜にシグナル伝達がおこるかどうかについて検討してきた。今回我々はこの機構を解明するために有棘細胞の膜脂質の流動性をFRAP法を用いた蛍光回復時間を測定することによりdiffusion coefficient (D値) を算出した。IgG subclass分画添加前後におけるD値の変化をみた結果, 4例のBPと7例の正常人IgG subclass抗体添加系で大差は認められなかった。

著者関連情報
© 日本皮膚科学会大阪地方会
前の記事 次の記事
feedback
Top