社会技術研究論文集
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研究論文
社会問題解決策の設計と実装に資する多元的評価手法の提案
山口 健太郎八巻 心太郎白戸 智堀井 秀之
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2004 年 2 巻 p. 132-139

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抄録

ある社会問題の解決策を, 全てのステイクホルダーにとってより望ましい形で設計・実装するためには, その解決策がもたらす社会状況の変化に対する「多様なステイクホルダーによる, 多様な論点に対する, 多様な評価」を明示化し, 評価の対立関係やその根拠となる判断基準・価値基準を的確に把握する「多元的評価」手法の開発が必要である. 本検討では, 「多元的評価」を支援する技術として, T. Kohonenが開発した自己組織化マップに着目し, 「診療ナビゲーションシステム」を題材としたケーススタディを通じ, 同マップの有用性を確認した. さらに, 「多元的評価」により把握された評価の対立やその根拠に基づき, 診療ナビゲーションシステムの開発の方向性や実装の方針について, 提案を試みた.

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© 2004 社会技術研究会
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