社会技術研究論文集
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研究論文
市民と専門家の原子力安全に対する視点の違い
東海村におけるリスクコミュニケーション活動の実践から
土屋 智子谷口 武俊小杉 素子小野寺 節雄竹村 和久帯刀 治中村 博文米澤 理加盛岡 通
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2009 年 6 巻 p. 16-25

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抄録

温暖化対策としての原子力の重要性が高まる中で, 信頼回復の切り札のひとつと考えられているのがリスクコミュニケーションの実施であるが, 原子力分野でこれを意図した活動が幅広く行なわれているとはいえない. 本稿では, 東海村を実験地として行われたリスクコミュニケーション活動の設計意図と実施内容を示すとともに, リスクコミュニケーションに対する住民と原子力事業者の評価を分析し, 原子力技術利用に伴うリスクに対する住民の視点を明らかにする. また, これらの住民の視点がどのように原子力施設の安全に関与するかを示し, リスクコミュニケーションにおける課題を論じる.

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© 2009 社会技術研究会
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