本研究では,先ず,群馬県における「まちうち再生総合支援事業」の概要を紹介した.この事業は,1998年に創設され,12年間にわたり市町村が取り組むまちづくり活動を支援してきたものであり,今後の事業のあり方を検討する時期に来ている.次に,まちづくり講座の参加者を対象に,アンケート調査を実施し,まちの魅力についてAHP法を用い分析した.その結果,群馬県内のまちの魅力は,自然環境,風土,住民の親切さであることがわかった.更に,まちうち再生総合支援事業の実施とまちの魅力との関係を分析した.その結果,事業を活用し継続的にまちづくりに取り組んでいる市町村の評価が高い傾向があることが明らかになった.以上より,まちうち再生総合支援事業の今後の課題を考察した.