名古屋市立大学大学院経済学研究科
2004 年 37 巻 3 号 p. 42-52
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本稿は総合商社の多角化・総合経営の歴史的形成過程と 1990年代の変革を「商権」をキーワードとして考察する.専 門商社から総合商社への成長においては,同質的競争のもとで全方位的に商権多角化がはかられた.1990年代以降,商権の劣化に対して投資の増強を基調とする商権ビジネスの構造変化が生じ,投資に対するリスク・リターンの適切な管理を必要とするようになった.この結果,業績格差が拡大し,同質的競争は終焉しつつある.
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