組織科学
Online ISSN : 2187-932X
Print ISSN : 0286-9713
ISSN-L : 0286-9713
特集
カニバリゼーションを原因とした同質化の遅れ:日本のビール業界における新製品発売の実証研究
柴田 健一立本 博文
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 50 巻 3 号 p. 45-56

詳細
抄録

 競争優位構築のため,自社新製品への競合他社の同質化を遅らせることは企業戦略上,重要な課題である.本研究では日本のビール業界のデータを用いて,自社新製品と競合他社の既存製品の類似度と,競合他社の同質化までの時間の関係を分析した.類似度が高い場合は,カニバリゼーションを原因として同質化が遅れることが分かった.また,カニバリゼーションの可能性が高い場合は,同質化時間のばらつきが大きくなることも分かった.

著者関連情報
© 2017 組織学会/著者
前の記事 次の記事
feedback
Top