2019 年 52 巻 3 号 p. 4-19
米国意匠特許データを用いたネットワーク分析により,デザイン重視のコンシューマーエレクトロニクス企業2社の意匠創作ネットワークを比較した.その結果,デザイン戦略の違いで組織設計が異なる可能性が示唆された.製品群で一貫したデザインを目指す場合,組織の規模を管理してネットワーク密度を高めることで,デザイン言語など暗黙知の共有と実践が容易になる.他方,開発生産性あるいは製品の個性を重視する場合,ネットワーク密度を低く抑え,プロジェクトの独立性を維持する組織設計が有効となる.