組織科学
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経営研究の国際標準化時代における質の高い論文の条件:日本からのアプローチ
浅川 和宏
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2019 年 52 巻 4 号 p. 4-12

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抄録

 世界の経営研究の国際標準化の流れの中,日本の経営学は独自路線を維持しつつも変化の兆しも見え始めている.このような状況の下,日本の経営研究にとって目指すべき質の高い論文の要件とは何だろうか.本稿はこの論点を,日本的文脈に根差した知見と,国際標準を満たした水準の2つの側面から検討する.第一に,何よりもまず国際標準をクリアする必要がある点,第二に,その国際標準を満たした後は,むしろ日本的文脈に根差した知見は国際的な文脈で極めて有力な武器になりうる点を論じている.国際標準を満たしたうえで,日本独自のユニークな視点をフルに活かして世界に貢献しうる論文を,国際化時代における質の高い論文と考えたい.

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© 2019 組織学会/著者
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