組織科学
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自由論題
認識実践の再特定化:透析治療場面のエスノメソドロジー研究
平本 毅山内 裕
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2019 年 52 巻 4 号 p. 61-72

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抄録

 成員の認識を組織の分析にどう取り込むかという問いを,組織研究の主題の1つとして挙げることができる.解釈主義的アプローチに分類される組織論者達が,この問いに取り組んできた.本稿では,旧来このアプローチに分類されることの多かった社会学のエスノメソドロジーの位置付けを再考し,また透析治療場面の経験的分析を通じて,エスノメソドロジーが解釈主義とは別の仕方で,組織認識研究に貢献をもたらすことを明らかにする.

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© 2019 組織学会/著者
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