関西大学商学部
同志社大学政策学部
2021 年 54 巻 3 号 p. 32-43
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ワーク・エンゲイジメント(WE)は良好な効果についての既存研究が多いが,本研究は,共働き従業員に与える正負の効果と調整要因に着目した.残業時間を統制した回帰分析の結果,活力および熱意は家庭時間の圧搾(FTS)を低下させ,没頭はFTSを高めた.WEの正負の効果に性差は見られなかった.家族関係の質が高いと,活力および熱意がFTSにもたらす良好な効果を強めた.また,家族関係の質は没頭の悪影響を緩和した.
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