関西学院大学経営戦略研究科
2024 年 57 巻 4 号 p. 115-125
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希求水準は組織が達成を期する目標であり,その成否が以後のリスクを伴う意思決定を左右する.しかし希求水準の操作化と実際の目標設定行動との整合性は未検証である.実測が可能な目標である業績予想値の更新行動を分析した結果,前期の業績予想値と実績,各々への加重配分は一定ではなかった.この傾向は組織スラックが乏しい組織で顕著だった.簡素かつ機械的に設定される変動の少ない目標を想定する希求水準には再考の余地がある.
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