騒音制御
Online ISSN : 1883-7506
Print ISSN : 0386-8761
騒音苦情事例における屋内騒音レベルの分析
大塚 定男
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キーワード: 騒音苦情, カラオケ
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1999 年 23 巻 4 号 p. 259-266

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抄録

騒音苦情発生に伴って騒音測定を行う場合, 通常, 騒音発生源と苦情者の敷地境界で測定を行っているが, 苦情者宅の屋内で騒音測定を行った例が見られる。地方自治体で測定されたこれらの測定事例を出来るだけ集め, 苦情発生時の屋内騒音状況の実態調査を行った。また, 地方自治体の苦情や対策指導に伴う過去の測定データは, LmaxもしくはL5を評価値としてきたため, 今後予想されるLAeqによるデータ収集を考慮し, カラオケ騒音, 工場騒音に関するLAeqLmax, L5との比較を行った。その結果, 苦情発生レベルで件数が最も多いのはLmaxで40~44dBのレベル帯であったこと, これをLAeq値に推定換算すると35-39dBのレベル帯に相当すること等が分かった。

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© 社団法人 日本騒音制御工学会
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