騒音に係る環境基準が改定され, 環境騒音の評価はL50に代えLAeqを採用し, 評価の時期は, 1年間を通じて平均的な状況を呈する日を選定することになっていることから, 環境騒音の測定は必然的に無人による自動測定が主体となることが考えられる。しかしながら, L50に比べるとLAeqは, たまたま発生した大きな騒音に, レベルが左右されやすいため安定が悪い。このため自動測定で突発音や再現性のない音を削除し, 安定した環境騒音値を求める方法として, 川崎市, 長野市, 那覇市における各データについてとび離れたデータの棄却検定で使われているグラブス検定およびトンプソン検定を用いて検討した結果, この手法は極めて有効であることが確認された。