島根県立中央病院医学雑誌
Online ISSN : 2435-0710
Print ISSN : 0289-5455
常用薬確認業務におけるインシデント削減のための取り組み -Total Quality Management(TQM)活動による業務改善-
布野 優子福代 美智子山本 悠太和久利 妃紗子島田 杏子今岡 桂子
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2024 年 48 巻 1 号 p. 25-31

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抄録

島根県立中央病院では,2020年から総合的品質管理(total quality management;TQM)活動を行い病院全体で業務改善に取り組んでいる.薬剤局では持参薬業務に関するインシデントを減少させることを2021年度のテーマに掲げてTQM活動を行い,さらなる業務改善について検討した.  病棟・薬剤局における持参薬の流れを整理し,常用薬確認業務の運用方法の変更と一部システム化を行った.その結果,取り組み前後2か月間ずつの調査において,常用薬確認業務に関連したインシデント件数は2020年度28件から2022年度18件に減少し,常用薬確認業務に関連したインシデントの削減を行うことができた. TQM活動を通して,日常の業務の中にある問題点を見つけ,手順に沿って問題解決を行っていくことで業務改善を行うことができ,この活動の効果があったと考える.

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