1)整復困難な環軸椎脱臼で前方からの脊髄圧迫のある14例において, 経口法による前方除圧術と後方固定術を一期的に行うone-stage surgeryを施行した.2)手術成績は12例(86%)がexcellentとgoodで良好であったが, 術前脊髄症状の高度の症例では症状の回復が悪い症例があり, 早期の画像診断と手術時期の適切な選択が重要であった.3) Transarticular screw fixationは, 強固な後方固定に有効な手術法であるが, 椎骨動脈損傷を防止するためには術前のCT再構成像と術中のnavigationが重要と考えられた.
