脊髄外科
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腰部脊柱管狭窄症に対する限定的除圧術の長期成績
佐藤 秀次梅森 勉山本 信孝飯塚 秀明角家 暁
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1998 年 12 巻 2 号 p. 187-194

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抄録

ILMFを施行したCCS 33例とLRS 63例, 更にtotal facetectomyを行ったFS 7例の計103例の術後平均3.5年の追跡調査の結果, 約8割の患者は腰痛と下肢痛からほぼ解放され, 約9割は日常生活に支障を来す歩行障害を認めなかった.また辷り症の進行や発生, さらに骨増殖性の再狭窄による再手術例はなく, 減圧椎間における椎間板ヘルニアの有意な発生も認めなかった.これらの結果から, ILMFはLRSはもとよりCCSに対する減圧術として極めて有用と考えられた.また良好な長期成績の維持には, 可能な限り手術椎間を限定するなど脊椎の構築性に配慮することが重要と考えられた.同時固定術は, 現時点では一側のtotal facetectomy例や, 変性辷り症例でも有意なinstabilityがない限り不要と考えている.

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© 1998 日本脊髄外科学会
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