社会政策
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学校が担うキャリア教育・職業教育 : 「包括性」と「連携」をキーワードに(<特集>変化する教育訓練とキャリア形成-社会政策学会第122回大会共通論題)
浦坂 純子
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2012 年 3 巻 3 号 p. 25-40

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抄録

本稿は,その導入と拡充が現在進行形で強く推進される一方で,未だ混乱と試行錯誤が続いているキャリア教育・職業教育の実態と経緯を確認し,独自に実施した調査票調査の結果を用いながら,普通高校における実施を中心に議論を深めることを目的としている。その際キーワードとなるのが「包括性」と「連携」である。従来の学校教育のあり方からの脱皮を長期的な視野で企図しながらも,対症的には行き届かない部分について学校以外の力を借りる「連携」と,そうすることを通じて多種多様かつ継続的な生徒への働きかけ,すなわち「包括性」を担保していくということである。実証分析の結果,キャリア教育を包括的,複合的に実施すること(多種多様),また長年のキャリア教育の蓄積があること(継続性),学校以外の地域や家庭との連携が充実していることは,単発あるいは単独の試みよりも優位性を持つことが明らかになった。

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© 2012 社会政策学会
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