主催: 一般社団法人プロジェクトマネジメント学会
イギリスでは,中心市街地の商店街がリピーター率も高く健全に発展している.その理由の一つが都市開発のリスクマネジメントが徹底している点といえる.イギリスのタウンセンターマネジメントは古くはNPM (New Public Management, 1997年から労働党ブレアー政権)などに代表されるように,PDCAサイクルを基調としたものである.日本はこの状態とは異なり,多くの中心商店街は衰退の一途をたどっているが,これは,適切なマネジメントプロセスを欠いているからではないかと思われる(タウンセンターマネジメントがない状態で大型店と商店街との競争させている).本稿では,イギリスの中心市街地のスキームをプロジェクトマネジメントの視点から捉え,その成果に関して検討を行いたい.特に中心市街地リピーター率の大小をリスクと考え,その属性との関係性について考察を行いたい.