2025 年 11 巻 p. 16-19
宇宙太陽光発電システム(SSPS)の実現には,送信アンテナのビーム形成および追尾精度の定量的評価が不可欠である.本研究では,航空機を用いた長距離送電実験において,予め実施した精度シミュレーションと実験値の比較を,アンテナパターン測定について実施した.受信局の受信レベルのばらつきについて,理論値に対し正規分布(σ[dB])の乱数を付加して誤差を模擬し,誤差を含む受信レベルからビーム中心を再構成するシミュレーションを複数回実施した.得られたボアサイト位置のばらつき(標準偏差)を精度測定の指標として,実測値との比較を行った結果,σ=3 dBのシミュレーション値とほぼ一致し,本シミュレーション手法の有効性を確認した.