2025 年 11 巻 p. 25-27
自己収束ビーム形成を実現する両側レトロディレクティブ方式において,系全体が発振器として動作する際のモード形成を理論的に整理した.Fabry–Pérot共振器との対比により,主モードでは伝搬位相が相殺され長さ依存性が消失する一方,周波数偏移により相殺が破れて副モードが発生する機構を示した.さらに,理論と整合するくし型スペクトルの観測結果に基づき,位相共役ミキサのアイソレーション改善および増幅器利得のランプ制御を副モード抑制手法として位置付け,システム安定化の設計指針を論じた.