主催: 日本真空協会、社団法人 日本表面科学会
Siナノ粒子は量子サイズ効果や表面効果に起因して発光するが。本研究では、有機分子によって表面修飾した安定な表面を持ちサイズ分散の小さいSiナノ粒子を調製し、硬X線光電子分光測定および発光測定によって発光のメカニズムを明らかにすることを目的とする。その結果、観測される発光が電子-正孔対の再結合過程によるものであること、また、Siナノ粒子のサイズが小さくなると量子閉じ込め効果によりフォノンの関与しない擬似直接遷移による電子‐正孔対の再結合過程の割合が増加することを明らかにした。