表面フッ素処理によるフッ素ドープ酸化スズ(FTO)粒子の作製とその特性評価

抄録

フッ素ドープ酸化スズ(FTO)は、主流であるスズドープ酸化インジウム(ITO)と比べ、安価で化学的に安定であり、色素増感太陽電池の透明導電膜材料の代替として注目されている。従来の合成方法では高導電性を得るための最適なフッ素含有量の調製が難しい。そこで本研究では、F₂ガスで表面処理する方法によりFTO粒子を作製し、フッ素含有量と導電性の関係性について検討した。