主催: 2017年真空・表面科学合同講演会
レーザー脱離イオン化により生成するイオンと、同時に生成する中性種を共鳴イオン化質量スペクトルにより同時に観測した。硝酸ストロンチウムや、塩化ストロンチウムを試料として生成するSrイオンを観測した結果、無集光の波長1064nm、パルスエネルギー100mJ程度のマイルドな条件では、Srイオンよりも中性のSr原子の生成量が数倍大きいことが明らかになった。さらに脱離レーザーに対する共鳴イオン化レーザーのパルス遅延時間を変えてイオンと中性種の発生する時間分解測定を行い、脱離イオン化の機構について考察した。