口腔・咽頭科
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総 説
尋常性乾癬, アナフィラクトイド紫斑病, ベーチェット病等の扁桃病巣皮膚疾患における扁桃摘出術の有効性
高原 幹上田 征吾東谷 敏孝吉崎 智貴坂東 伸幸原渕 保明
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2009 年 22 巻 1 号 p. 43-47

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抄録

掌蹠膿疱症以外の扁桃病巣皮膚疾患における扁桃摘出術 (以下扁摘) の有効性について当科での症例をもとに検討した. 当科にて扁摘を行った尋常性乾癬患者は12例であり, 有効以上の改善率は12例中7例 (58%) に認められ, 滴状乾癬では扁摘患者5例全例において有効以上の皮疹改善率を認めた. アナフィラクトイド紫斑病では, 扁摘を行った11例において, 皮疹は全例に著効以上の効果を認め, 紫斑病性腎炎に関しても, 合併した3例全てにおいて術後尿所見の改善を認めた. ベーチェット病に関しては, 扁摘症例8例中, 全症状が消失した症例は2例, 症状の一部が消失した症例は2例, 症状の一部が改善した症例は4例に認め, 全例少なくとも1症状の改善を認めた. 扁摘効果が高い症例は扁桃炎の既往, 上気道炎時の症状や所見の増悪を認めたものが多く, これらの所見を認める症例に対しては, 積極的に手術を勧めてよいと考えられる.

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© 2009 日本口腔・咽頭科学会
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