抄録
【背景】本邦ではかぜ症候群罹患時におけるマスクの有用性が知られているが, 科学的根拠は乏しい.
【対象】2009年10月から2010年3月の間に, かぜ症状を主訴に当科および協力施設を受診し, 研究の趣旨に同意した患者.
【方法】対象者を無作為にA群40名 (日中のみマスクを装着) とB群32名 (日中および就寝時にマスクを装着) に分け, 質問紙を用いた統計学的手法により検討した.
【結果】B群の患者のほうが, のど症状だけでなくかぜ症候群そのものが早期に軽快した. 症候別では咳と痰のスコアの改善が有意であった.
【結論】就寝時のマスク装着は, かぜ症状を早期に軽減させると考えられた.