抄録
掌蹠膿疱症とIgA腎症における扁摘についてのアンケート調査を皮膚科医, 腎臓内科医, 小児科医を対象に実施した. 皮膚科に掌蹠膿疱症に対する扁摘の治療効果を質問したところ, 50%以上の症例に効果が認められたとの回答は全体の約4割にとどまる結果となった. 一方, 腎臓内科と小児科にIgA腎症に対する扁摘の治療効果を質問したところ, 腎臓内科では50%以上の症例に効果が認められたとの回答が全体の約9割を占める結果であり, 小児科でも約7割を占める結果となった.
IgA腎症に対する扁摘の有効性は高く評価されていることがわかったが, 掌蹠膿疱症に関しては期待したほどの評価は得られておらず, 今後も有効性に関するデータの蓄積と啓蒙が重要であると考えられた.