口腔・咽頭科
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手 技
経口腔ロボット支援手術の臨床応用に向けて
清水 顕伊藤 博之鈴木 衞吉田 知之
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2012 年 25 巻 2 号 p. 229-234

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抄録

TORSは2005年Weinsteinらによって初めて報告された. 2009年米国FDAの承認後, 米国を中心に急速に広がった. 2009年11月に日本でda Vinci手術支援ロボットの薬事承認がなされたが, 頭頸部領は未承認である. 当科では2011年より経腋窩法甲状腺手術の臨床試験を開始した. 今回はTORS臨床応用のため手術モデルを使用しシミュレーションを行った. 日本で認可されている8mmデバイスとDavis開口器を改良し中咽頭腫瘍にたいする手術が可能か検討した. 今回の検討の結果, 米国でのTORS初期推奨症例である中咽頭腫瘍に対する手術は本邦でも施行可能であると判断した. 今後, 更に改良を加え, 適応範囲を拡大, 臨床応用する予定である.

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© 2012 日本口腔・咽頭科学会
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