2017 年 30 巻 1 号 p. 5-8
スギ花粉の主要抗原 Cry j 1 および Cry j 2 の主要なT細胞エピトープを連結して作成した 7Crp ハイブリットペプチドを発現させたスギ花粉米を開発した. 7Crp ペプチドはスギ抗原特異的 IgE 抗体と反応しないことから, 副作用が起こりにくくスギ花粉米を大量に摂取することが可能である. この米を炊飯加工して, パック米 (80g) としての剤形でスギ花粉症患者に提供したところ, 花粉飛散時を含む 5 ヵ月間の経口摂取を通じてスギ花粉抗原に対する免疫寛容が誘導されていることが示された. 臨床症状に関しては, 鼻症状が軽減化する傾向が観察された.