口腔・咽頭科
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総説
アレルゲン免疫療法の実際と対応:小児を中心に
増田 佐和子
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2018 年 31 巻 1 号 p. 103-106

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抄録

アレルゲン免疫療法は,アレルギー性鼻炎の治癒や長期寛解をもたらすだけでなく,喘息の発症や新規感作を抑制できる治療法として小児への普及が期待されている.皮下免疫療法,舌下免疫療法それぞれに特徴があり,適応年齢は皮下法が5歳以上,舌下法も引き下げが進められている.喘息合併例や多抗原感作例,アナフィラキシーへの対応などの課題はあるが,小児期に免疫療法を行う意義は大きい.個々のライフスタイルやライフプランを考慮しつつ,治療の選択肢として積極的に取り入れたい.

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© 2018 日本口腔・咽頭科学会
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