抄録
咽頭異物は耳鼻咽喉科診療において比較的頻度の高い疾患であるが,異物が咽頭腔外に迷入し視認が困難な場合があり,これらは咽頭腔外異物と称される.咽頭腔外異物は迷入する部位によっては重篤な合併症を引き起こしうることから,早期摘出を要すると報告されている.今回我々は咽頭腔外異物を頸部外切開およびX線透視撮影装置(Cアーム)を用いて摘出した1症例を経験したので文献的考察を加えて報告する.咽頭腔外金属異物の摘出にあたり,不用意な組織損傷を避け,異物遺残を防止する観点から,術野を明瞭に視認できる外切開とリアルタイムで局在が確認可能なCアームの併用は有用であると考えられた.