口腔・咽頭科
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IgA腎症に対する扁摘の臨床効果
堀田 修田熊 淑男
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2000 年 12 巻 2 号 p. 167-173

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抄録

IgA腎症は慢性糸球体腎炎中最多の疾患であり, 末期腎不全の主要な疾患である.しかしながら, 現在までIgA腎症に対する根治治療は確立されていない.IgA腎症に対する扁摘の効果に関しては現時点において一定の見解が得られていないがこれまでの報告を総括すると「尿異常の寛解には有効」であるが「腎機能保持には無効」であるという一見矛盾した結論に至る.我々は10数年前からIgA腎症の根治治療として扁摘+ステロイドパルス療法を施行し, 腎症の比較的早期の段階であれば70-80%の症例が寛解に至ることを経験してきた.本小論ではこれまでのIgA腎症に対する扁摘に関する報告を概説し, 加えて, 扁摘+ステロイドパルス併用療法のIgA腎症根治治療としての可能性について紹介する.

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© 日本口腔・咽頭科学会
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