慶応義塾大学医学部耳鼻咽喉科
2000 年 12 巻 2 号 p. 191-198
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唾液腺に発生する悪性腫瘍のうち腺癌の割合は約20%とされている.その予後は不良で我々の腺癌症例15例では5年生存率21.6%であった.5FU感受性の指標として腫瘍のTS量とDPD活性を測定したところ腺系癌は扁平上皮癌と比較してTS量が多く細胞増殖活性が高いと考えられたが, DPD活性は有意に低い結果となり5FU感受性が高いことが示唆された.今後, 5FUを含む併用化学療法, 並びに新しく注目されているTAXON系抗癌剤の腺癌に対する応用が期待される.
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