口腔・咽頭科
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副咽頭間隙神経鞘腫の臨床的検討
岩元 純一小笠原 圭子片岡 真吾権 徹佐野 啓介加藤 太二川内 秀之
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2000 年 12 巻 2 号 p. 251-259

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抄録

1984年10月から1999年6月に当科で治療を行った副咽頭間隙神経鞘腫5例について臨床的検討を行った.男性2例, 女性3例で平均年齢は47.8歳であった.発生母神経は交感神経2例, 不明2例, 舌下神経1例であった, 主訴は顎下部や耳下部の腫瘤であり, 術前に神経症状を認めたのは舌下神経鞘腫の1例のみであった.最近経験した2症例に被膜下摘出術を行い良好な結果が得られたので症例を呈示した.良性の神経鞘腫の場合, 術後の機能温存を考慮にいれた被膜下摘出術も有用な方法と考えられた.

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