口腔・咽頭科
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当科における顎下腺悪性腫瘍の検討
安松 隆治一番ヶ瀬 崇富田 和英原 崇末田 尚之平川 直也檜垣 雄一郎冨田 吉信
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2000 年 12 巻 2 号 p. 261-267

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抄録

1972年から1997年までに国立病院九州がんセンターにて一次治療を行った顎下腺悪性腫瘍17例の治療成績について検討を行った.病理組織別では腺様嚢胞癌が全体の41%を占めていた.治療は手術を主体に行い, 必要に応じて放射線照射 (4例) と化学療法 (2例) を併用した.Kaplan-Meier法を用いて算出した全体の累積5年生存率は74%, 累積10年生存率は41%であった.stage別ではstage I (11例): 82%, stage II(2例): 100%, stage IV (4例): 33%であった.頸部リンパ節転移を認める症例は有意に予後不良であった (p<0.01).
再発症例を検討した結果, 頸部の処理について, 術前に頸部転移が認められない場合であっても, 組織型に関わらず予防的肩甲舌骨筋上部リンパ節郭清術が必要であると考えられた.

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