口腔・咽頭科
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筋萎縮性側索硬化症における嚥下障害の検討: A prehminary report
河合 敏佃 守持松 いづみ榎本 浩幸陰里 ゆうみ廣瀬 肇
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2000 年 12 巻 3 号 p. 373-379

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抄録

X線透視検査と嚥下圧検査によりALSにおける嚥下障害の検討を行った.X線透視検査で口腔期の定量的評価を試みた.
対象は当院神経内科でALSと診断された10例である.HillelらのALS重症度スケールにおける嚥下スコアは10点から5点で, 全症例経口摂取が可能であった.
ALSにおける初期の嚥下障害の主体は, これまでの報告の通り口腔期にあると思われた.口腔期の障害は舌前方の食塊の送り込み機能の低下から始まる症例と, 舌後方の食塊の保持機能の低下から始まる症例があると推測された.そして特に食塊の保持能がALSの初期の嚥下障害の重症度に大きく関与しているものと思われた.

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