口腔・咽頭科
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東洋医学的な舌の診かた: 局所から全体を探る診断と治療
仙頭 正四郎
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キーワード: 整体観, 舌診, 陰陽, 五臓
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2002 年 14 巻 2 号 p. 231-236

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抄録

東洋医学には局所と全体の繋がりを重視する整体観の概念があり, 舌の各部位を臓器に対応させ, 舌という局所の所見から体全体を把握する.舌や舌苔の色は活動レベルである陽を, 舌の形, 大きさ, 舌苔の厚さは物質的要因である陰を反映する.舌尖紅は心肺の熱を示し, 不眠を伴う乾燥性の口内炎になりやすく, 肺熱を清して治療する.舌苔少は体液の消耗を示し, 上気道の乾燥性の炎症を伴い, 肺陰を補い治療する.舌縁紅は気の滞りを示し, 頭痛や耳鳴に通じ, 気を巡らせて治療する.厚黄膩苔は湿熱を示し, 化膿性炎症に通じ, 清利湿熱で治療する.白厚舌苔は, 胃腸の弱さや飲食過剰を示し, 浸出性炎症や眩暈に通じ, 健脾利湿して治療する.

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