水利科学
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一般論文
選択取水施設を擁する大津呂ダム(福井県おおい町)における貯水管理の妥当性検証
松井 明辻川 茂明
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2019 年 63 巻 1 号 p. 105-118

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抄録

選択取水施設を擁する大津呂ダム(福井県おおい町)において,2016〜2017年度の上流河川および下流河川の水温,2014〜2017年度の貯水池内の層別水温・濁質濃度を測定・比較した。その結果,貯水池内の水温は10〜3月は全層がほぼ同一になった。貯水池内の濁質濃度は一年中各層ともほぼ同一の変化を示した。ダムの影響を受けない10〜3月の上・下流河川の水温差の最大値は3.0℃,ダムの影響を受ける4〜9月のそれは3.3℃であり大差がないことか ら,現在の運用ルール(取水深3.0m)は妥当なものと考えられる。今後の課題として,ダム管理者は毎日の流入水温を考慮して取水深を選定することが望まれる。

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© 2019 一般社団法人 日本治山治水協会
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