前報の「将来を見据えた水管理技術のあり方──治水編──」(No.375)に引き続いて,河川等の利水・環境の視点から,今後の水管理技術について考察していく。本報では利水・環境をとりまく動向について概観したうえで,利水 では渇水,事業運営,施設管理,雨水利用,河川水利用,地下水などに関して,河川環境では物理環境と生態系,SDGs,グリーンインフラ,環境創出,観光資源,水質保全,水質事故,地下水,外来種,微気象緩和などに関して,計41の水管理技術に関するトピックスの今後の技術的・方法的あり方や留意事項などについて記述している。