2005 年 71 巻 2 号 p. 165-171
マガレイとホシガレイでブラジル産アルテミアノープリウス(BA)の給餌開始時期を変えた飼育を行い,白化魚の出現状況を観察した。その結果,上記両種はごく初期から BA を給餌した場合,90~100% の個体が白化魚となった。また,BA 給餌の影響を受ける発育段階は両種ともステージ E(上屈仔魚期)までで,ステージ E 以前が白化出現にとって重要であると判断された。これらのことから,ステージ F 以降の仔魚では変態後の体色にかかわる形質は決定している可能性が高いと考えられる。