日本水産学会誌
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渓流魚の体内に残留させた釣り鈎の動向
土居 隆秀中村 智幸横田 賢史丸山 隆渡邊 精一野口 拓史佐野 祐介藤田 知文
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2005 年 71 巻 3 号 p. 348-353

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抄録

実験池において,イワナとヤマメの体内に残留させた釣り鈎の動向を調査した。両種ともに,口腔に残留させた餌釣り用と毛鈎釣り用の鈎はいずれも 21 日以内にその多く(70.0~100%)が脱落した。口腔より奥に残留させた餌釣り用の鈎の体外への排出率は 21 日後に 0~16.7% であり,81 日後でも 15.0~50.0% であった。口腔より奥に残留させた鈎の多くは 81 日後には錆びていたが,崩壊したものは少なかった。以上の結果から,口腔に残留させた鈎は比較的短期間で脱落するが,口腔より奥に残留させた鈎は体外に排出されにくいことが明らかになった。

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© 2005 公益社団法人 日本水産学会
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