市販イカ内臓ミール(SLP)で,魚粉を 0, 10, 20, 30% 置換した試験飼料および市販飼料をクロソイ稚魚に 8 週間給餌し,成長,飼料転換効率,総摂餌量,肝臓中の重金属蓄積量を調査し,SLP の飼料としての有効性を調べた。
その結果,SLP で 30% 置換しても成長差がなく,SLP 置換区は,総摂餌量が増した。一方,肝臓中のカドミウムおよび銅の蓄積状況から,20% 以上の置換割合では,稚魚の重金属に対する代謝能力を超えている可能性が考えられた。
以上のことから,魚粉の 10% を SLP で置換できると推察された。