産卵床を備えた 7 つの実験池にブルーギルの雄 1 尾と雌 2 尾をそれぞれ収容したところ,合計で 12 回の産卵があり,砂利の上方から数えた卵数は 2,060 から 3,850 の範囲にあった。上方から数えた卵数を 3,000 に調節し,そのうち 6 例では 10 尾のウグイを放流し,残りの 5 例ではウグイを放流しなかった。ウグイを放流した池で産卵後 4 日目に出現した仔魚は平均して 28.5 尾であり,ウグイを放流しなかった池の 888.0 尾に比べて有意に少なかった。ウグイを湖沼に放流することはブルーギルを抑制するうえで有効である可能性が示された。