日本水産学会誌
Online ISSN : 1349-998X
Print ISSN : 0021-5392
短報
岩手県閉伊川における遡河回遊型ワカサギの回遊履歴
佐々木 剛猿渡 敏郎渡邊 精一
著者情報
ジャーナル フリー

2006 年 72 巻 5 号 p. 924-926

詳細
抄録

遡河回遊型ワカサギの回遊履歴を解明するため,耳石核から縁辺部まで Sr, Ca の X 線強度の線分析を行い,Sr:Ca 比を求めた。耳石の形成時期と Sr:Ca 比の変化から,淡水域と海水域を交互に回遊することが示唆された。すなわち,ふ化直後から 5~7 月まで淡水域から海水域へ移動する「海水移動期」,5~8 月まで淡水域に移動する「淡水移動期」,7~9 月から産卵遡上時まで「海水移動期」となる。2 年魚は,海水域から淡水域へ移動する「淡水移動期」,その後海水域へ移動する「海水移動期」となる。

著者関連情報
© 2006 公益社団法人 日本水産学会
前の記事 次の記事
feedback
Top