日本水産学会誌
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釣りによるブルーギル個体群の抑制
米倉 竜次苅谷 哲治藤井 亮吏熊崎 博斉藤 薫熊崎 隆夫桑田 知宣原 徹徳原 哲也景山 哲史
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2007 年 73 巻 5 号 p. 839-843

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抄録
岐阜県の椛の湖に定着した外来魚ブルーギルの生息個体数が,釣りによる駆除により抑制されるかを検討した。調査期間中,総計 15966 個体を駆除した。標識再捕法による個体数推定の結果,ブルーギルの生息数は 24231 個体から 10092 個体まで減少した。また,体サイズ分布の変化から,繁殖に寄与するであろう大型個体が減少することや新規加入が抑制されていることが示唆された。これらの結果から,釣りによる駆除はブルーギルの個体群を抑制するうえで有効であると考えられた。
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© 2007 公益社団法人 日本水産学会
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