73 巻 (2007) 6 号 p. 1049-1056
事業規模での精子大量凍結法を開発するため,容量の異なるストロー(0.25, 1, 2 mL)を用いて凍結したアコヤガイ精子による受精率を比較したところ,有意差は認められなかった。さらに 10 mL の希釈精子を板状に凍結したところ,解凍後の運動率はストロー法と同等であった。運動率が低い精子を凍結・解凍し,通常の 5 分間の媒精時間で人工授精を行うと,受精率は低かったが,媒精時間を延長することにより受精率は上昇し,未凍結の精子と同等となった。本結果から,本種精子を大量凍結保存できる可能性が示された。