2008 年 74 巻 2 号 p. 216-218
ホタテガイ Patinopecten yessoensis 中腸腺からのカドミウム(Cd)除去法として,Cd イオンのリンゴ酸処理による溶出とイミノ二酢酸型グラフト重合捕集材による回収を組み合わせた処理法の最適化を検討した。操作因子は溶液の循環速度,温度,固液比(溶液体積に対する中腸腺質量の比)とした。操作因子を変化させて除去率を評価した結果,循環速度 38.8 mL/min では 50℃ 以上にすることで固液比に関わらず 24 h で 98% 以上の Cd を除去できることが明らかにされた。