日本水産学会誌
Online ISSN : 1349-998X
Print ISSN : 0021-5392
報文
mtDNA の PCR-RFLP 分析によって推測されたクサカリツボダイの集団構造
柳本 卓北村 徹小林 敬典
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 74 巻 3 号 p. 412-420

詳細
抄録

クサカリツボダイは中部北太平洋に散在する海山に広く分布し,底曳き網で漁獲されているが,系群構造については明らかになっていない。そこで,PCR-RFLP 分析により mtDNA の地理的変異を検討した。D-Loop 領域を PCR 法にて増幅し,16 種類の制限酵素で RFLP 分析を行った。8 種類の酵素で切断片長多型が得られたが,切断型頻度に地理的な違いは見られなかった。切断型から求めたハプロタイプの出現頻度も,地理的な違いは見られず,クサカリツボダイは太平洋全体で大きな一つの集団を構成していると考えられた。

著者関連情報
© 2008 公益社団法人 日本水産学会
前の記事 次の記事
feedback
Top