日本水産学会誌
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標識放流実験に基づくコブシメふ化放流効果の検討
團 重樹浜崎 活幸山下 貴示岡 雅一北田 修一
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2008 年 74 巻 4 号 p. 615-624

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抄録

アリザリンレッド S で甲を標識したコブシメのふ化イカ 2.5~6.2 万個体を石垣島の浦底湾と川平湾に放流し,各湾に設置された小型定置網の漁獲個体と石垣島の 5 カ所の海岸および魚市場で甲を収集し,標識の有無を調べた。放流個体は放流年の秋から翌々年の春にかけて放流点近海で漁獲され,小型定置網での混獲率は 4.5~18.0% に達した。また,標識甲は放流点近辺の海岸で発見された。これらの結果から,回収率は 0.02~0.08%,Yield per release は 0.24~1.28 g と推定された。

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© 2008 公益社団法人 日本水産学会
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