日本水産学会誌
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広島湾におけるマガキ種苗に及ぼす魚類の捕食の影響
斉藤 英俊中西 夕佳里重田 利拓海野 徹也河合 幸一郎今林 博道
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2008 年 74 巻 5 号 p. 809-815

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抄録

広島湾のカキ筏周辺におけるマガキ種苗に対する魚類の捕食の影響を明らかにするために,野外調査をおこなった。クロダイおよびコモンフグの胃内容物中から,マガキは周年出現していたが,夏季にはムラサキイガイの割合が増加した。カキ筏の付着生物と魚類胃内容物中の餌生物の相対重量の順位相関をみると,両魚種とも夏季には有意な正の相関があった。目合いの異なるケージを用いた実験から判定すると,夏季~秋季にはクロダイ,冬季にはコモンフグによるマガキに対する捕食の影響が大きいことが示唆された。

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© 2008 公益社団法人 日本水産学会
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